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連休は・・ [自然]

この連休に二日休みをもらって田舎へ帰る予定だった。しかし、今の交通事情では予定通りに移動できる可能性は低くい。特に電車の混み様は尋常ではない。また、休み明けに電力の需要が伸びる予測があり、万一の大規模停電に備えて出社する事にした。で、する事がぽっかりと空いてしまった。電車が止まった時にバイク通勤を考えて嫁さんにメールしたら「危険」と却下された。じゃ「電動自転車」とメールした返事が無いので購入。翌日それで会社へ行った。足もケツも痛いしヘロヘロで年を思い知った。自転車通勤は断念、しばらくは嫁さんに無駄な高い買い物と言われそう。というか、言われている(^^;
自転車よりスムーズに移動できるので、坂を登って昭和記念公園に行った。なんと震災でお休みだった。なんだか、関係ないと思うけどしかたない。そのまま国立へ行ってみた。

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少し緑色に染まり始めた柳の木、空が綺麗で天気もよかった。

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おたまじゃくしがいっぱいいた。春の小川です。

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小サギがいました。けっこうふんばって立っていました。

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105mmマクロにエクステンションつけて210mmにしてみました。オオイヌフグリが咲けば次はカタクリです。サクラも咲きます。震災で世の中変わったけど、花はいつものように咲きます。まだまだ救難活動中です。助かってという祈りは届いて欲しい。助かった人も、餓え凍えて弱っています。原発もこの後も半年1年以上かけて沈静化していかなければならないでしょう。普通である事がどれだけ平凡でも幸せか思い知りました。明日もまた今日と同じ日になるとは限らない事を知りました。
普通に戻るそれが今しなくてはいけない事でしょう。

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震災で亡くなったかたのご冥福を祈ります。


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悪い奴はいるし、いい人もいる [社会]

震災の対応が日本人は冷静で良く助け合っていると報道はいうけれど、火事場泥棒もいるし義援金詐欺もいる。募金をしていた高校生からお金を脅し取る人もいる。ガソリンスタンドでナイフを突きつけて給油を迫る人もいる。自分だけの為に被災地の人を圧迫する買占めをする人もいる。車を使う事は控えるべき時なのに車を使う。大渋滞になる。報道も政府も東電も大本営発表しかしない。なんと愚かであろうか
ご時勢だからとなにもかも自粛する。かと思えば人が傷つき、餓え、凍えている時に、セリーグは野球を東京でやろうとする。自前の発電所を持つJRが列車の暖房を止めて節電のポーズ。東電は東京23区(荒川、足立以外)の為の計画停電。通勤が苦渋の状態でも黙々と会社へ通う会社員がいる。被災地を救う為に命を掛けて戦う現場の人達、しかし、彼らが献身的である事で、今回の原子力発電所の事故に対して法人としての責任がなくなるわけではない。もっとも現場で命をかけているのは東京電力社員ではなく下請けの人達らしいのだが、それすら公表されていない。原子力は安全と言って推進を後押しした専門家は、メルトダウンしても、放射能が漏れても安全と言い張る。放射能の被害は遅れて発症するのは周知の事、未来の事まで言い切る傲慢さにあきれる。専門家はこの地震を予測できていない。素人でも3/8以降の地震の発生分布は明らかに三陸沖に異常に地震の集中があり真剣に取り組むめば警告ができるほどの予兆があった。マスコミに顔を見せる専門家は、ただただ騒ぎを収める為に何の説得力もない「安全です」を繰り返すあやつり人形。マグニチュードを従来の気象庁Mj8.3からモーメントMw9.0に基準を変えて、さも想定外という言い訳を作っている場合ではない。ここ60年間で数回発生している規模の地震を想定外の大地震とすりかえないでほしい。今するべき事や準備を言わないのは、彼らの専門知識は一番大切な人の命を救う為には使われない。水俣病を隠蔽し被害を広げたのはチッソと専門家と呼ばれた御用学者だった。B型肝炎でも薬品会社と専門家という医者だった。専門家のしゃべりと現地で戦った消防隊の隊長のコメントは、具体性、真実味、迫力、表情がまるで違っていた。やっとまともな話を聞くことができた。本当に命を掛けて人を救おうという使命感に満ちた表情には爽やかさと勇敢さとプロのプライドがある。こんなにすばらしい人達もいる。
誰が悪いとか、誰が無能だと個人を攻撃しても何も生まれない。冷静な対応が必要である。だが普通に問題やリスクを口にできなければやがて全体主義のなかでより大きな危険が育っていく。何故そうなったのか、事実を掘り下げて検証して、どうすればよかったのか、これからどうするのか安全とは口でいいくるめるものではない。具体的で緻密な計算と大きな方針が必要となる。これから年単位での復旧へのあゆみが始まる。次への備えをここから始めないとまた同じ災害が起きる。

3/25追記
やはり、福島はレベル6の事態になっている。安全だ安全だといい続けていた原発推進の専門家はこの後の破滅的な状態が来たときにも安全だといい続けるのだろうか?スリーマイル以上チェルノブイリ以下という扱い。ただし、複数の原子炉が事故を同時に起こしている今はレベル7の危険性はまだ回避されているわけではない。
安全に冷やすには1年は必要。先は長い、住めるようになるのはもっとかかる。まだまだ、現地はなにもかも不足している。
街頭募金とかのレベルで足りるものではない。億の単位ではなく兆の単位の話。現場はしっかりしているが、大きな判断をするトップは全体を見渡しているのだろうか?結果論から個人的に責任者を責めるのはどうかと思うが、あるべき明日をイメージして全体の舵を取るべきなのは今だと思う。それが正しいかどうがではなく後追いから、未来を描いて果敢に挑戦する事だと思う。社会全体の生活や経済のパターンを変えないと大きなクライシスを起こしてしまう。計画停電でやはり原子力は必要と脅しをかけているような東電のやり方にはすくなからず不誠実さと傲慢さを感じる。この停電が人命を奪っている事をわかっているのだろうか?

がんばろう日本!と精神論だけでは何もできない。具体的に事実をしっかりと検証して、根本的な原因を完全に把握する必要がある。個人を攻めるべきではないが誰がそうしたのか?源流を探しさなければなくなった犠牲者は浮かばれない。

3/28 メルトダウンした核燃料とすでにもれ始めている圧力容器、危険な状態は改善されていない。
無事に冷えてくれればいいのだか、いまだにマスコミは「想定外」を繰り返す。想定しておくべきレベルの事を想定外として免罪符にしようとしているのか?

3/29追記、壊れる事はありえない、圧力容器は大丈夫、安全と当初専門家が言っている時にすでに放射能の漏れは危険なレベルになっていた。圧力容器も傷ついていた。無知な専門家?それとも言論統制?甲状腺癌は被曝から4年後に発症するという事例がチェルノブイリで起きた。今、甲状腺の検査して問題ないと報道するマスコミって何?これから何十年も福島原発は使用済み核燃料とメルトダウンした核燃料の後始末を行わなければならない。

4/5 追記、放射能は同心円状にひろがるのではなく、風向きによる、3/11から気象庁はそのデータを世界へは発信していたが、国内では伏せられていた。ドイツの気象庁のPageを見るという異常な事態になっている。日本のマスコミは原子炉からベントするときに高濃度放射能が空気中に撒き散らされる事をあえて伏せて安全と言い放っていた。一番ヨウ素剤が効果を発揮するタイミングを逸している。この時の空気の流れは関東一帯をつつんでいた。このときほどマスクと外出後のシャワーが必要だった。それを情報をもっている人は提供する義務をもっていたはず。何故ならそれを看過することで多くの人命に危険が及ぶ事になる。御用学者も無能な政治家もマスコミも東電も必要な情報もなすべき事もなにも発信しなかった。たぶん今もプルトニウムやストロンチウムという放射性物質の汚染に関する情報は握りつぶされてる。。
4月7日風評被害とTVは言うが、その原因は東電やマスコミや政府がどう見ても嘘とわかるでたらめを原発事故の始まりにつき続けた事、もっとも初期の大切なときに適切な危機回避策ではなく保身に動いた事。見抜くでしょう、誰だって。そんな信頼できない政府や東電やマスコミによって被曝して健康を害するのは我々。風評ではなく本当に危険なのだ。それを風評とするのは国や東電の責任を惑わされる民衆の愚かさに転化している。これは風評ではなく放射能汚染被害である。
身近にお金をおいておく、車の燃料は満タン、水、食料、の備蓄。放射能汚染の可能性のあるものは食べない、飲まない、当然の事。何一つ情報を出さない。そんな存在を信頼できるものか。安心してください、とか安全ですではなくて、データ、事実だけが欲しい。再臨界しているのかいないのか?炉内温度は?容器の破損箇所と大きさ。いつまでに何をしようとしているのか?各地の累積被曝量は?今日の風向きと予測放射線量は?そんな情報があれば、冷静に判断できる。何も伝えようとしない政府マスコミだから、わかっている事から逆算しなければいけない。窒素を充填しなければならない状態は危機は継続中という事。なにも状況は改善されていない。そればかりか高濃度の放射能を含んだ容器内の空気がまた大気中に撒き散らされる。その危険性もその為の備えを言わない。政府もマスコミも東電もみな命より、保身と利益優先の存在。人の命も子供の未来も彼らにはどうでもいい事。すでにレベル7状態になっている。チェルノブイリを越えた事をいつになったら発表するのだろうか?史上最悪の原発事故は安全神話にあぐらをかいた日本で発生した。
その上安全基準を引き上げると政府は言っている。これは犯罪だと思う。基準を変えようが被曝による健康被害が減る訳もない。このようなお粗末な人たちが日本の政治家なのだろうか?非常に粗悪な人たちである。

4/8 追記 昨夜Mj7.4の余震があった。今日Mj7.1に修正された。気象庁の発表する値はどうも信用できない。3/11の本震だけはMwで9.0と発表した。その後はまた元のローカルなMjにした。基準の違う値を比較してもそれは意味を成さない。科学的であるべき機関が勝手に基準を変えては信用される訳がない。この国民主主義でも自由でもなく、見事に言論統制されている。

4/12 レベル7でしたと政府は言いはじめた。これは未必の故意ではないか。事故発生に一番危険なときに、安全と言い放った。避難すべき人に避難をさせなかった。嘘ついた国、東電、マスコミ、TVに出た専門家。遅すぎる。多くの子供たちが何も知らされないで被曝してしまっている。

4/13追記 マスコミが使う単位に違和感を覚える。放射能が63万テラベクレルだと言う。・・・・?英語の単位は3桁区切りでいうと、μ(マイクロ)は10のマイナス6乗 m(ミリ)は10のマイナス3乗、10の3乗はk(キロ)、10の6乗はM(メガ)、10の9乗はG(ギガ)10の12乗はT(テラ)そのうえは15乗はペタとなる。その上がエクサ、ゼタ、ヨタとつづく、だから63万テラベクレルという表現は正しくは630P(ペタ)ベクレルが本来の表現だと思う。1000ミリグラムという表現はあっても630000ミリグラムとは言わないで630キログラムと言うでしょう。 63京というのが日本語での表記になりますが、これを63万兆なんて表記したら馬鹿にされると思います。あえてそれをマスコミが使う意図はなにでしょうかね?それと、この量は空気中に出た量のみです。これに海中に出た量を加えると倍以上になるのは容易に想像できます。それをマスコミは言いません。チェルノブイリで放出された放射能は530京ベクレルと言われています。そうなるとすでに20%を超える量が放出されています。福島原発は4基合わせるとチェルノブイリの10倍の燃料を抱え込んでいる状態です。決してレベル7は過大評価ではありません。危険な状態はまだ継続中です。

4/14追記

東電のCM見るたびにムカッとする。この人たちが傲慢になり安全への備えをしなかった事で、人の命を奪い始めている。何百万の人に放射能を撒き散らした。農業や水産業だけでなく国際的な信用も観光も著しく傷つけた。その被害は兆の単位。その企業が上から目線でいまだにえらそうに節電を呼びかけている。犯罪に等しい、だれも罰されないなんてありえない。自民党も東電もマスコミも今の政府もすべて未必の故意での殺人だと思う。

4/16追記
TVのニュースの薄さをつくづく感じる。ソースが遅い、アナウンサーの勉強不足、御用学者、事実が伝わらない。こんな内容ではやがて視聴者は見なくなるだろう。先日の単位の話だが、電力の供給量が5000万キロワットという表現が一般的になっている事に気づいた。日本の単位と英語圏の単位を組み合わせた表現をする場合はかなり適当な表現になっているという事だろう。あるいはマスコミやその業界の常識がこれに反映されるという事かもしれない。電力業界にはK以上の単位はすべて日本の単位でKの上のMやGは一般的ではない。金融に関してはすべて日本の単位のみ、放射能に関してはμ、m、K、M、G、T、は使用するがペタは一般的ではないとされたみたいだ。

4/17
東電も政府もマスコミも御用学者もなし崩し的に、この事故の責任も、海洋に意図的に放射能汚染水を排出した責任者を明確にしない。誰かがこの件は許可をしている。それなしで東電が廃棄することはない。確かに意図しないで高濃度の汚染水が流出していた。これを止める事と、勝手に基準の100倍以上の汚染水を廃棄する事をまるで、引き換え条件としているような振る舞いだが、簡易にタンクや汚染水用の廃棄プールを作ることをやろうともしなかった。アメリカだけはこの件を非難しなかった。という事は事前にアメリカには伝えたと想像できる。相変わらす外国には情報を出しても自国民には情報を出さない政府。アメリカは独自の調査データから自国民を50マイル以内から退去するように勧告した時に日本政府にも同様の措置を勧めたが、根拠が確認できないとして政府は拒否した。この判断は誰がしたのか?多くの犯罪的な行為をおこなった責任を追及して刑務所にいれるべきだと思う。この事故は人災ではなく犯罪だと思うようになった。

4/17追記 カキナの出荷制限が解除されたという報道があった。しかし、3月17日に突如厚生労働省が発表した食品や飲料水に関する放射能に冠する規制値は、WHOの基準を10倍も20倍もゆるくした規制値である。こんなインチキを行う政府の発表を誰も信じないと思う。少なくともこの値を国際水準まで戻さない限り国民のための政府ではないという証になる。何を大切にしようとしているのかがよくわかる出来事だと思う。年間の放射能の累積被曝は1mシーベルトであり、NHKやマスコミは御用学者を使って浸透させようとする100mシーベルトなんてとんでもない事だと思う。
最悪の事態に備えるのが安全の考え方であり、リスクを無視するのが政府、東電、マスコミのやり方であれば、10年後20年後により大きな災いを呼び込む事になるだろう。

4/19メルトダウン(炉心溶融)を認める発表があった。今更ながらこの不誠実な対応はなんだろう。そんな事はすでに誰もがそうであると思っていた。情報操作、隠蔽が公然と行われていた。それを補強した御用学者がいまだにTVでしゃべっている。恥知らずな人達である。

4/19人への風評被害と野菜の風評被害を同列に並べて人の無知とニュースステーションで言っていた。言っていたのは古館キャスターと五十嵐解説員、本来プロであるべきこの二人が正しく区別する事ができない。わざと混乱するような言い回しを使う。人への風評被害は、無知による差別です。野菜への風評被害は、政府やマスコミによる情報隠蔽にたいする自己防衛です。本来は放射能汚染被害というべきものです。まったく別物を同一に扱うのは本当にその区別するだけの判断力や思考能力がない人のように思える。もしくはわざと混同させようとしている?それにしてもマスコミや政府の言うことを素直に信じる人が多いということでもあろう。素直というよりそれは愚かというべきかもしれない。自分で情報を集めて考えて判断する事が大切。
ニュース23では防護服に関してこれの役割を理解していない。放射能を防ぐ機能はない。放射能の埃を服や肌に付着するのを防ぐだけの使い捨てのものである。年間20ミリシーベルトの被曝を国政的な基準とも言った。国際的には1ミリシーベルトである。特に子供は放射能に弱い。本当にこれでいいのだろうか?人の命を大切にしない事の上には何があるのか?

4月29日 この国の政治は本当に思考力がないのだろうか?これだけの国家的な危機でありながら、早さもない、将来への基本構想もない、事故原因の調査と、再発防止、そして現在進行形の世界最悪の原発事故に対してなすべきことをしていない。子供手当てや,ODAはそのままで増税をする。それも期間限定? 原発はなんの反省もなく利権構造を残して再起動しようとしている。放射能に汚染された関東一円の野菜を食べない事を風評被害と言う。森田健作の知的水準でも千葉では知事ができる。 放射線基準を勝手に上げて子供や妊婦や若者を5年後や10年後20年後の健康をとりあえず被害がでないという言葉でいいくるめている。これは東電、現政権民主党、推進した自民党、マスコミ、御用学者による犯罪だと思う。現場は必死にがんばっているが、本当に上層部は腐っている。

4月30日 そろそろ、この追記も終わりにしよう。最近のマスコミはまた原発をエネルギー供給の為に復活しようといている。原発という巨大な利権の為に自然エネルギーによるクリーンなエネルギー供給を阻んできた。事故がおきれば想定外という言葉を使い自然の猛威が大きすぎたと言い訳をする。実はコストをかけなくていい、もっとも安価ですむレベルにして、何かあれば壊れることは想定していた。事故があり大量の放射能が放出された時も命を大切にすることより、何もなかった事にして隠蔽して多くの人の命を危険にさらした。放射能の被爆基準を10倍や30倍に引き上げて保障範囲を狭めた。多くの人を切り捨てた。汚染された野菜や魚を流通させた。学校の放射能汚染を20mmシーベルトに引き上げて小佐古参事官が良心の呵責に耐えかねて辞職した。
利益の為に命を大切にしない人が政府の要人や上層部にいていいのだろうか?そんな企業が社会貢献できるとは思えない。マスコミ、東電、政府、前政権、御用学者はいずれ歴史が進む中できちんと処罰されるべきと考えます。世論も情報も操作されるこの国の中で良心にしたがって生きていく事を選択するには、正しいことを見抜く情報収集と判断力をもっていたいと思う。

あれから5ヶ月 追記しておく。3月21日福島原発3号機は使用済み核燃料が核爆発を起こして爆発したと、海外の科学者の見解がでてきた。いまだに東電、政府、マスコミは隠蔽したまま。その時に飛び散った使用済み核燃料は東北から関東一帯が大きく汚染されてしまった。農作物も、畜産物も、水産物も・・・・同胞が生命の危機に直面してる事をなんとも思わない人達は、多分同胞とは思っていない。もしかしたら滅ぼそうとすら思っているかのように感じる。


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あれから10日が・・ [仕事]

大きな揺れ、それもいつになれば収まるのかわからない長い長い揺れ、段々揺れはひどくなり、PCが転がり、モニターが倒れた。建屋はギシギシと音をたてていた。これ以上揺れたら建物が倒壊するという恐怖感に襲われる。職場のメンバーは机の下へ隠れる者、ラックを抑えて転倒しないようにしているもの。私はドアを開けて避難路を確保したがそこから動けなくなった。物につかまらないと立っていられない。停電は14:49から始まった。まだ揺れ初めてすぐの時点だった。非常用発電機が動いた。が、バックアップしているのは心臓部だけ、部屋の明かりも消えた。暖房も止まった。トイレも使えない。女性に帰宅するように指示、「ぼくは?」とN君が帰りたさそうな顔をしていた。「そのまま続けて!」と指示。こんな時には頭が動かないと思う。指示をだしながら携帯で家族全員に「無事か?」とメールした。あせっていたので、その短いメールですらスムーズに入力できなかった。返信はしばらくなかった。1時間以上して家族の無事が分かる。「水槽は?」とメールしたら、また1時間以上して「無事、少し水がこぼれただけ、停電もしていない」ほっとする。震災直後は仕事を維持する事しか考えていなかった。関西と名古屋へ応援を依頼。すぐにフォローが始まった。家族へのメールの直後に九州の実家に無事の電話をいれる。このあと携帯電話はつながらなくなった。
電車も止まっている。帰宅困難者に仕事から離れでもらう。ホテルはすでに満杯。会社に泊まった人もいる。翌朝9時まで歩き続けた人もいた。東京メトロや私鉄は動いたが、JRは動かなかった。渋谷から歩いて帰ってきた非番のメンバーがいた。深夜勤務のメンバーが渋谷からバスを使って午前2時にやっと出てきた。停電は想定していたが、せいぜい分単位を考えていた。燃料がいつなくなるか予測がつかず、軽油の確保に大渋滞の中近所のGSでなんとか調達できた。停電すると暗いという事が結構圧迫感がある。余震も続き車酔いのような不快感を覚える。翌朝になると電車が動き出した。帰宅困難者は帰っていった。
朝のシフトメンバーが来て引継ぎを行い自宅へ帰った。仙台出身のリーダーは家族の無事は確認できたが、家はもう住めないと言っていた。この当事マグニチュード7.9という報道に阪神淡路とは桁違いの大災害が起きたと思った。その後なぜか基準をかえてM9.0と修正された。(これは想定外を補強するごまかしの始まりだった)情報がないというだけで被害が起きていないのではない。そうメンバーに言った。それでもその被害の実態はこの時覚悟したものよりとてつもなく大きく深刻だった。
歴史に残る大災害の始まりはこうだった。そして、この後日常生活は大きく変わってしまった。


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