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2010年10月期のTVドラマに関して [ドラマ]

ドラマを見るようになったのは2000年頃だった。最近は録画してまとめて見たりする。海外ドラマ「DrHouse」や「TERMINATOR The sarah connor Chronicles」はDVDまで買ってしまった。日本のドラマよりアメリカのドラマが面白いと思う。でも久しぶりに毎週放送日が来るのが楽しみのドラマがあった。

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それは「流れ星」上戸彩の演技も竹野内豊の演技も静かで言葉少なくてナチュラルでリアルだった。稲垣吾朗も本当にいやな兄に見えた。台詞も無理がなく自然だった。いくつかそんな都合よく会えるの?という思う部分はないでもないが、それは我慢できる範囲だった。ストーリーも結構テンポ良くだらだらとした印象を持つこともなく話に引き込まれていった。1話から10話までをすでに5回程見なおしている。

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これまでのドラマの№1は踊る大走査線、№2が竹内裕子のランチの女王そして№3がかHeroかな、2010年10月から12月期のドラマは流れ星、Specと楽しめるドラマがあった。「フリーター家を買う」も結構よかった。このドラマの就活する息子を持つ親にはなかり身につまされてしまうシーンがあった。リアリティが高かった。やはり感情移入する為に、こちらが白けないようにきちんと細部の整合性や自然な会話に心配りしてあった。最後のシーンもよかった。感動的な大げさな告白より、自然な会話の方が心に響く。会話や表情がきつすぎるドラマはあまり見ない。ただ、好みの女優だと見てしまう傾向はある。「美丘」や「秘密」はその類かも知れない。秘密は映画の方がキャストがマッチしていたと思う。
志田未来の40歳のおばさん風の演技はうまいのだけど、それだけに幼すぎて痛かった。ハンマーセッションの方が楽しめたし、役に合っていると思う。
ギルティーはドロドロしていてあまり楽しいものではなかった。それと、脚本が雑で警察組織の中で自分勝手に感情で動く刑事や女性刑事はあまりに不自然でご都合主義の展開で説得力にかける。

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流れ星は初回が視聴率13.6%で徐々に上がっていき。最終回は15.8%でフリーターについで2番目に高い最終回視聴率だった。タイトルが流れ星なので梨紗が死んじゃうのかと、心配したけれどなんとかハッピーエンドになった。ただ、物足りなさがあった。岡田家の4人の家族団らんのシーン、梨紗がマリアとの約束のネイルをする。できたら梨紗のウェディングドレス姿、マリアがスカイツリーで涼太との約束を果たす。そんなシーンが欲しかった。私のようなアラカンのおっさんの台詞じゃないかもしれないが・・・。単に上戸彩がかわいいからなんでも良く見えるのかもしれない。でもこれまでの彼女が出演したドラマのどれよりもこのドラマが一番だと思う。箸の持ち方や食べ方のガサツさ、歩き方の品の無さ、演技なんでしょうか見事です。そして寂しそうな表情、食事の時のおいしい顔のあどけなさが印象的でした。10週間楽しみました。やっぱり見た後で暖かい気持ちになれるドラマはいいですね。
流れ星の舞台だった新江ノ島水族館のクラゲです。


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SPACE BATTLESHIP ヤマト [映画]

夫婦割引で12日映画を見に行った。夏に見た踊る大走査線の予告で気になっていた。「SPACE BATTLESHIP ヤマト」松本 零士の宇宙戦艦大和の実写版という事になる。
最初の10分は結構ワクワクして見ていたが、大和が発進する時にあれ?と思った、波動エンジンは簡単に始動しなかったはず。波動砲は核兵器同様、その威力が大きすぎて安易に使う兵器でもなかった。それが簡単に始動したし、単なるミサイル迎撃用に波動砲が使われる。
松本零士の描くコクピットやブリッジには複雑なメーターや機器がびっしりでその緻密さと精巧さに感動したものだった。が、ヤマトのブリッジは狭かった。メカはなくDELLのキーボードがそのまま机にはめ込んであった。マイクも有線だし、操縦卓の後からケーブルがむき出しで出ている。設定は2199年?
学芸会?パロディ?SFとしては基本となる科学的なリアリティがまったくなく。宇宙空間に薄い戦闘服で放り出されたメイサが呼吸停止していたとき。AED
が出てきた。2199年?それは時代劇に電柱や携帯がでてきたような違和感を感じざるをえないものだった。
戦争を行うのは軍隊である。プロの戦闘集団である。軍隊には規律がある。ところがこの大和の部隊は上官を呼び捨てにしたり、なぐりかかったり、命令拒否というありえない光景が描かれる。
この後のストーリーを説明し始めると苦痛なので、いづれTVで放送されたら見てください。
最後はキムタクの特攻です。多くの人が死にます。戦争で国家が自己犠牲を強いる時に個人ではどうしようもなく死んでいくしかないです。特攻という理不尽な戦術を美化して安直に涙をさそうという人としてやるべきでない事をしてある映画です。
戦艦大和は多くの若者を乗せ特攻に出て東シナ海に沈みました。宇宙戦艦大和は地球壊滅の危機を救う為に、イスカンダルまでの旅にでました。「我々は戦うべきではなかった」という後悔の言葉と苦悩が最後にありました。
そんな苦しみも悲しみもまったくない実写版でした。そしてハリウッドの映画からのパクリも満載です。中国のガンダムやどらえもんを日本人は笑いますが、この映画をアメリカ人がみたら同じように失笑するでしょう。エンディングはアルマゲドンなんですね、そのうえ黒木メイサにキムタクの子が出来ているのです。あのワープの時に・・・と思うとなおさら後味が悪いものでした。
その後YAHOOの映画レビューでこの映画の評価を見ましたら、あきらかに観客動員する為の煽動レビューが書き込まれていました。どこまでも地に落ちた仕事をするのでしょうかね。これだけの努力をするのであればもっと作品そのものを真剣に作って欲しかった。宇宙戦艦大和の世界観を大切にして欲しかった。


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